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上野東照宮ぼたん苑でのお仕事

2010/02/20
短い期間でしたが、上野東照宮ぼたん苑でお仕事をさせていただきました。
冬ぼたん苑のお手伝いです。
私の地元の福岡市の箱崎八幡でも冬ぼたん祭がありますが、一度も行ったことがなく、ぼたんとは無縁でした。今回、そんなぼたんとの出逢いがあったことをまず嬉しく思っています。

二月二日、朝起きると外は雪が積もっていました。この日が私の初出勤日でした。
こんな日に出勤なんて・・・・と思いましたが、これから冬ぼたん苑に行くのです。がっかりしたのも束の間、一気にワクワクしてきました。菰に雪を被ったぼたんを観れるのですから。そして、期待していた通り、とても風情のある景色を目にすることが出来ました。
こうして、私のぼたん苑でのお仕事が始まりました。
苑長さん、従業員のみなさんはとても親切で楽しくお仕事をさせてもらいました。
とくに苑長さんには冬ぼたんのカラクリを聞かせてもらったりして楽しかったです。

ぼたんは本来4~5月に咲くものなのですが、中には早春と春の二回咲くものがあって、これを「寒ぼたん」というそうです。ところが寒ぼたんは早春に開花させるのがなかなか難しいらしい。そこで、ぼたんを冷たいところに置いて抑制栽培し、開花時期をずらすことで早春に咲かるようにする。これを「冬ぼたん」というそうです。

冬ぼたんはある意味、早春に菰の下で咲くぼたんを見たいという人間のわがままに応えるためのぼたんとも言えます。それは自然を人間の意志のままコントロールしようとしているとも言えます。本来あるべき姿で無いものを作りだすのは、私は正直どうかと思うところがあります。しかし「冬ぼたん」を楽しみにしている方が大勢おられ、みなさん咲きほこるぼたんに感銘を受けてお帰りになる。雪の日に一番乗りできて下さった方は、千葉の遠方のほうからわざわざいらしたそうです。そしてみなさん熱心に見入ったり、写真を撮ったりされています。また、苑長をはじめ、このぼたん苑のためにたくさんの方のご苦労があり、そこに仕事があります。ですから、自然をコントロールして生み出したものも一概に悪いとは言えない。
人間がいかに自然と付き合うかに造園の今後の在り方を考える何か、それは私にもまだ何かとは言えませんが、何かがあるような気が致します。ぼたんひとつとっても、考えるヒントがありそうですね。

さて、上野東照宮ぼたん苑ですが、開苑は昭和55(1980)年で今年で28年目を迎えています。苑内には約250種、およそ3200株のぼたんがあるそうです。中国から贈られたという緑の花を咲かせる「豆緑」という珍しい品種もあって、これは冬ぼたんにはしていないので春だけの開花なのですが、これを見に来られたという方もいらっしゃいました。
苑長によると「豆緑」は開花させるのが難しいとのことですので、もし開花に出逢えたならば、あたりまえに咲いているのではなく、毎日の手入れの苦労の末に開花させた「人の思い」も感じとって頂ければと思います。

春ぼたんは4月の中旬ごろから開苑します。
上野東照宮ぼたん苑に足を運んでいただければと思います。

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(二月二日撮影)

Text by Saryo
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